リヴァプールのブレンダン・ロジャース監督は3-2で勝利したQPR戦の間にスティーブン・ジェラードのポジションを変更したことについて説明した。
ジェラードはロフタス・ロードで行われた試合で、1トップのマリオ・バロテッリをサポートするトップ下でプレーを開始したが、パッとしない前半が終わった後、ロジャース監督は後半でポジションを変え、ジェラードはエムレ・カンと並んで深い位置に、ジョーダン・ヘンダーソンを高い位置へ移動させた。そして、ロジャース監督はその理由はチームがジェラードへ充分にボールを集めることができなかったからだと語った。
「昨シーズン、ルイス・スアレス、ラヒーム・スターリング、ダニエル・スタリッジがいて我々は実に攻撃的で相手ディフェンスを翻弄し、チームを前進させていました。そしておよそ過去1年間にわたって、私はスティーブンを深い位置から攻撃を先導する位置へ移動させ、素早くボールが回るようになりました。彼は世界のどのプレイヤーよりも良い長いレンジのパスを出し、後ろから前の選手を自由にします。」
「しかし、チームの原動力は変わりました。また、スタリッジが離脱し我々はチーム力が落ちました。今はラヒームが唯一ラインを突破することが期待できる存在です。」
「だから我々はスティービーを4番のポジションというべき深い位置から、10番のポジションへ移動させました。」
「しかしながら問題は、その時は彼にボールを預ける役が必要ということです。そしてこの試合の前半は我々の動きはとても硬く、ボールの流れもとてもゆっくりしていました。我々は彼にボールを集めることはできませんでした。なので我々はトライアングルを逆にし、ジェラードを底に置き、彼に攻撃の起点になることを可能にしました。我々は後半になって少しは良くなりました。」
また、ロジャースは初先発となったエムレ・カンとの契約が成功だったと証明されるということを信じている。
「エムレ・カンは3つのどの中盤のポジションでもプレイ出来ます。彼はとても素晴らしい才能を持った20歳の選手で、歳の割に豊富な経験も持っています。」
「彼は最後までプレーしませんでしたが、私は60から65分くらいまでプレーできればそれは彼の助けになると感じていました。彼は相手を抑える”controller”の役割でのプレーを好みますが、彼は力強さや前進するスピードも持っています。とてもマルチな役割をこなせる選手です。彼はバイヤー・レヴァークーゼンではセンターハーフでプレーしていました。また、マンチェスター・ユナイテッドとのチャンピオンズリーグでの試合ではレフトバックとしてプレーしていました。彼は我々にとってとても力になってくれる選手なのです。」
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この試合とても注目を集めたキャプテンのトップ下起用でしたが、ロジャース的にはキャプテンまでボールを運ぶ事ができなかったという感じなんですかね。何となくアレンがいればもうちょっと違ってそうですが、前半で見切りを付けて後半早々に修正するようなロジャースの柔軟さは彼の監督としての長所かと思います。
ちなみに、 FourFourTwoでジェラードのこの試合のパスのデータを見てみると、前半は全然キャプテンがプレーに絡んでなく、後半になってボールを回すようになったのがよく分かりますね。
まあロジャースにはこれに懲りず、このオプションはまたそのうち試してみてほしいと思います。
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