リバプールのサポーターズ団体スピリット・オブ・シャンクリーは、クラブのオーナー陣が来期のチケット代に関する見直しを決定したことを歓迎している。
ジョン・ヘンリー、トム・ワーナー、マイク・ゴードンらフェンウェイ・スポーツ・グループによるサポーターへのメッセージでは、先週発表したいくつかのチケットに関する決定は誤りであったことを認め、今後2シーズンはチケット代による増収は0とするとしている。
サポーター団体のスピリット・オブ・シャンクリーとスパイン・コップ1906が主催した抗議活動によって、2月6日のサンダーランド戦では1万人を超えるサポーターが新チケットの最高価格である77ポンドにちなんだ77分に退席していた。そして今その価格は、少なくとも2シーズンは現在の59ポンドのままとなることが決まった。
スピリット・オブ・シャンクリーは、先週は最大限のクラブのサポートと、行使することができる権力を示すことができたと語った。また彼らは、今回の件はしっかりとサポーターの声に耳を傾ける必要があるという「教訓」だと付け加えている。
スポークスマンであるジェイ・マッケンナは以下のように語っている。
「本当に正直にいうと、なんて言い表していいのか分からないんだ。我々はこうなると予想していなかったよ。クラブが謝罪するなんて前例が無いことで驚きだね。クラブが間違った判断に対して謝罪することは正しいアプローチだと思うよ。」
「サポーターたちは、自分たちがどれほど試合に重要で、どれほど重要な力を持っているのかを再認識できたんだ。クラブは自分たちが計画したものに対して、はっきりとサポーターたちが反対している様子を確認できたと思うよ。今回の出来事がクラブのオーナーとサポーター間の歴史において残念なストーリーとして残るとしても、最高のリバプールのサポーターとはどのような存在なのか、そしてそんなサポーターたちはクラブをより良い方向に変えていかなければいけない強力な力を持っていることの両方が垣間見れたんだ。」
「今回のクラブの声明はオーナー陣とサポーターたちの関係を修復するポジティブなものになるだろうね。彼らがサポーターが主張していたチケット代高騰による影響を認識できていれば、今回の騒動やここ数日の動揺は避けることができたんだ。これはサポーターたちの声に耳を傾ける重要性を気付かされた教訓になっただろうね。」
「我々は今回オーナー陣が誤りを認め、謝罪したことを歓迎しているよ。彼らが過ちを犯すのは残念なことだし、誰にとっても良くないことだからね。重要なのは、今回の教訓がしっかり学びとなることであり、サポーターの関心事がより注目され、より深刻に受け取られるようになることだよ。」
「我々は全リバプールのサポーターにとってフットボールがより安価になり、もっと若い層や地元のサポーターがスタジアムに通いやすくなる活動を始めているんだ。この提案はあらゆる問題を解決するというわけではないけれども、フットボールはもっと身近である必要があるんだ。」
「我々は常にオーナーへ主張して働きかけてきたし、今回の件は公正や商業主義から抜け出す正しい方向へ向かった一歩だと思うけど、まだまだ一歩にすぎないね。我々はこれからサポーターたちの影響度や数をレビューをして、それをクラブ側と話し合い、クラブ側の考えをサポーターたちへ伝えようと考えているよ。今回、オーナーたちの見直しがあり、この変更による完全な影響を確立できるまで我々は次のステップを検討することが公正であり適切であるとスピリット・オブ・シャンクリーとスパイン・コップ1906は信じているよ。」
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かなり大きな話題となっていますが、2016年2月6日のアンフィールドでのサンダーランド戦で1万人を超えるサポーターがチケット代値上げに反対し、77分にスタジアムを後にするという抗議活動を行いました。そして、クラブのオーナー陣は2月10日にそのチケット代の見直しを正式に発表しました。
その声明自体はクラブの日本版Facebookでも訳されていますが、クラブの考え方が分かる重要なメッセージであり、今回のようにクラブ側が謝罪までしてサポーターの意見に耳を傾けたというのはとても評価できると思いますね。
その一方で何か不満があると、今回のような抗議活動を起こして要求を通すような流れが常態化してしまうのでは、という気もしていて不安にもなっています。。
いずれにしろサポーターあってのクラブですから、お互い歩み寄ってより良い関係を築いてもらいたいですね。こないだのサンダーランド戦のようなアンフィールドは見たくないですし、あんな試合結果も懲り懲りですので・・・。
YNWA!
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