リバプールはダニエル・アッガーが古巣であるブロンビーへ移籍することを発表した。
29歳のアッガーは、2つのクラブでプレイしてきた。デンマークのブロンビー・スタディオンのユースでキャリアをスタートし、デンマーク・スーペルリーガのクラブで合計10年を過ごした。アッガーのパワフルな守備の特性、落ち着いたポゼッション、そして生まれながらのアスリート魂はヨーロッパの多くのクラブから関心を持たれていたが、リヴァプールが2006年年1月に彼の獲得レースに勝利し契約を結んだ。
アッガーはリヴァプールで約9年を過ごし、232試合に出場し14ゴールを記録、2012年のカーリングカップ決勝のカーディフ・シティー戦で先発出場し1つのトロフィーを掲げている。
アッガーは以下のように語った。
「リヴァプールは長い間、僕と家族の人生のとても大きな部分を占めてきたから、ここを離れるというのは本当に辛いことなんだ。」
「古巣のブロンビーへ戻るという話が出ていて、僕のキャリアにおける今の段階ではそれが正しい決断のように感じたんだ。僕は他のクラブへ行くためにリヴァプールを離れたりしないし、それはここ数シーズンにおける僕の行動によって示されていたと思う。僕は他のプレミアリーグのクラブやヨーロッパのクラブからの多くのオファーを断ってきたんだ。」
「信じられないほどのサポートと暖かさを僕にみせてくれて、僕の家族に対しても寛容だったリヴァプールのサポーターのみんなに感謝の気持ちを表したい。ここは僕たち家族にとって故郷だし、街の中では何処にいても幸せで落ち着くことができたんだ。でも最近は強いフィジカルが必要なプレミアリーグで定期的にプレイすることの影響を感じ始めていて、毎週毎週のチャレンジに向かうことが出来ると考えられないとしたら、ここに留まりたくなかったんだ。」
「リヴァプールというクラブはとても特別な存在だし、僕は残りの人生はずっとサポーターでい続けるだろうね。僕はアンフィールドでプレイした全ての試合を光栄に思っているよ。」
リヴァプールのブレンダン・ロジャース監督は2012年夏にアンフィールドへやって来て以来、2シーズンの間アッガーと過ごしたが、彼はアッガーの姿勢と人格について敬意を示した。
「我々はダニエルと彼の家族の素晴らしい未来を祈っています。私たちはオフシーズンの間、ダニエルの未来について彼と話し合ってきましたし、これが彼が自己分析と熟考の末に辿り着いた決断だということを私は知っています。ダニエルはリヴァプールとサポーターたちを愛していますし、彼らと特別な繋がりを持っています。」
「我々がプレシーズンにブロンビーとプレイする機会があった時、我々は彼が未だに尊敬されているのを目にしましたし、彼が何故そこへ帰りたいのか私は理解することが出来ます。」
「リヴァプールの全関係者を代表して、ダニエルのクラブへの尽力に感謝を表し、彼がデンマークで幸せなキャリアの締めくくりを迎えることを願っています。」
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先日、『アッガー「来週もリバプールの選手でいるか分からない」』という記事を訳しましたが、本当にそうなってしまいました・・・。
しかも、プレミアリーグやチャンピオンズリーグでライバルになりえる他のクラブに行くよりは、古巣を選ぶところが本当にアッガーらしい選択ですよね。このチームに対する忠誠心は尊敬に値するものですし、だからこそサポーターたちにここまで愛されている存在なのでしょう。
一緒にまたチャンピオンズリーグを戦いたかったし、個人的には古巣へ戻るのであれば、そのタイミングはもう少し後でも全然良いのではと思いましたが、アッガーが考えぬいた決断を尊重したいと思います。ベンチにずっと座ってるアッガーも見たくないですしね。
とにかく、苦しい時期をずっと支えてくれたアッガー、本当にどうもありがとう!
Daniel Agger, you’ll never walk alone!!
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