「リバプールの世界販売戦略は結果を出し始めている」

140920_BBC News   Liverpool FC global sales strategy is showing results

 

リバプールの思いがけない劇的な2005年のチャンピオンズリーグ優勝の後、マージーサイドのファンたちはアンフィールドのクラブショップに殺到した。しかしながら、すぐに優勝記念グッズが品薄で不満が出て、マッチデープログラムのような小さな物でさえ買うのが難しい状況となった。

 

この出来事は現在のマネージング・ダイレクターのイアン・エアーが「失われた商機」と呼んでいる一つである。

 

7年前に東アジアのスポーツTVでのキャリアを経てリバプールへやってきてイアン・エアーは、初めはコマーシャル・ダイレクターとしてクラブの商品化計画・マーケティングビジネスを前進させることに責任を負っていた。今、クラブは商業ビジネスを滑らかに運営している。例えばマリオ・バロテッリが新加入しファンが買うユニフォームにどれだけ名前をプリントする必要があるか予測するといったことも含まれているが、イアン・エアーは次のように語っている。

 

「予測の一致は驚くべきものだよ。新たな移籍の話が進むと、我々は商品部門と連携し、どれだけの”O”が必要で、どれだけの”L”がプリント用に必要なのかを確認する。」

 

このように細かく準備するやり方によってクラブは5万ポンド相当のマリオ・バロテッリのユニフォームを彼がサインした日に売り上げた。そして同様にタイミング良く、彼はしばらくの間計画していたと言うが、クラブはACミランから1600万ポンド(2580万ドル)で獲得するのとほぼ並行してイタリア語のTwitterアカウントを立ち上げた。

 

利益の拡大

 

イアン・エアーはクラブはプレミアリーグで最大となる600人ものスタッフがいて、そのうちの70人がメディアチームで働いているため、機敏に効果的に動くことが可能だと語っている。

 

「リヴァプールは過去に成功と発展する機会があったが、実際にそれを手にしなかった。」

 

イアン・エアーはマンチェスターで行われたサッカレックスというカンファレンスでそう語った。しかし、今のクラブはそういう大きな移籍契約のような金融機会を活かす「正しい人材、正しいコミュニケーション、正しく機密保持」があるとエアーは言う。だがそのような大型補強を続けるには、この商品の販売機会もクラブ内で内密に行うことが必須だと彼は語っている。

 

「もしうっかり秘密を漏らしてしまえば、すぐに誰かがそのネタに食いつくんだ。」

 

昨シーズン、クラブは1990年以来のリーグ制覇を目指していたが、2ポイント差でマンチェスター・シティーには届かなかった。しかしエアーはその成功はピッチだけで評価することは出来ないと言っている。

 

「どんなクラブやスポーツ組織の成功はファンとの関わりで測られなければならない。我々のこの5年、6年での進化は全てサポーターたちが関わっているんだ。」

 

家にいるファンへ届ける

 

チームのプレーを見たいと思っている全員が45000人収容のスタジアムに入れないのが明らかだということはクラブも認識しており、エアーは今シーズンの試合の全チケットが完売することを当然予想している。アンフィールドを58000人収容に拡張する計画は地方自治体に承認を求めている。そしてその増えた座席およびクラブの一試合の収益アップはイングランドのファンの要求もまた満たすだろう。

 

しかし、イアン・エアーはクラブの急拡大している世界的なファンベースに訴えるために別の「大きなチャレンジ」をデジタル方面で熱心に行っていると語っている。

 

「我々は世界市場にいるファンに自分たちも深く関与していると感じさせるために熱心に取り組んできました。そしてそれらはデジタル、ソーシャルメディアを通して行っています。」

 

先月、クラブのオフィシャルWEBサイトは1千万人のユニークユーザー、1億ページビューを記録している。

 

そして海外で・・・

 
さらに加えて、イアン・エアーはクラブのデジタル物は40もの言語で提供されていると語っている。

 

「各地の言葉でWEBサイトを作ることは簡単ですが、我々が行っていることは、例えばタイでその現地時間において、現地サポーターにその海外版サイトに書き込んでもらうことです。他のクラブも何億ものファンを世界中に持っていると聞くかもしれないが、我々はファンの数というものはクラブとの関係を築いている数によって決まると信じています。」

 

彼はこの戦略が実を結んでいるという証にとして2013年夏のアジアツアーで、タイに7万人、インドネシアに8万人、そして10万人がオーストラリアに集まったことを指摘している。

 

「それらは我々が毎日行っている世界戦略の取り組みによる結果ですよ。」

 

成功の物差し

 

「我々にとっての別の成功の物差しは、我々の財団と社会事業です。フットボールが第一ですが、我々には別の地域における国際的な責任があります。」

 

アメリカに基盤を置く現オーナー、フェンウェイ・スポーツ・グループに売却される4年前、クラブは「とても難しい環境」にいたとイアン・エアーは語っている。

 

「サポーターは私たちと共にいて、グッズ購入や、クラブTV局にサインアップするようなことを通して私たちに投資してくれています。成功はどれだけの人々を魅了させたか、満足させたかによってのみ測られるものなのです。」

 

 

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色々とネタにもされるイアン・エアーですが、着実に結果も出しているようですね。あまりその前のことを覚えてないのですが、、最近ではサブウェイやダンキンドーナツなど、世界各国でスポンサーを集めたりといったところは現体制になってから強化されているようですし、オフィシャルサイトやオンラインストアーも使い勝手が上がっているんでしょうね。

 

個人的にはクラブのこういうところもとても興味があるので、今後もこれ系の記事を見つけたら訳していきたいと思います。

 

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